春障子鴨居に並ぶ表彰状
重文の二重の塔の花あかり
花ぐもりの山林火災報じおり
神像の十二の背なに花の風
庭桜縁にすわって長居して
一九九九年五月
夕桜言葉もなくて佇みて
風ありてしだれ桜のまふをみし
花筵御老師さまも輪の中に
初雛の貝料理して母のこと
灯を入れて緋の色まぶし初雛
一九九九年四月