水琴窟音するたびに秋涼し
新涼や美濃の商家の奥座敷
お清水を杓より口に含みけり
道の駅風の盆歌流れおり
二〇〇三年十月
夏の夜や集中治療なお続き
夏の蝶黒きは影と思いけり
陶工の甚平を着て出迎えり
手術後の目を庇ひつつ髪洗ふ
二〇〇〇三年九月