淡墨桜
片栗の花に川風強すぎて
大小の六つ泳ぎて鯉織
岸の花水にうつして花堤
淡墨の古木の花のういういし
一九九八年五月
雛飾る転勤の
旅共に来し
林道のほんの陽だまり草萌えて
晴れし野に雪の恵那山輝きて
早梅の二分三分とか長電話
恋猫の恋近ずいて遠のいて
一九九八年三月