咲きつぎて又咲きつぎて紗羅の花 ・岬先生添削
早朝に庭手入れして法師蝉
手花火の最後は玉の震ひ落つ
八月や夫南アに単独行
雨上がり遠周りして女郎花
敗戦忌学徒動員されしこと
二〇〇二年九月
浴衣の子小さき下駄の馴染まずに
雪渓を窓越しに見せ白馬宿
軒の巣はそのまま在りて去ぬ燕
河骨に木漏れ日の水動かざる
咲き終わりまた一輪を沙羅の花
二〇〇二年八月