秋の朝牛近々と草千里
秋の海徐々に遠のく普賢岳
萩こぼる舟ゆらゆらと川下り
天高し阿蘇外輪の涅槃像
秋天や平和像手は天に融け
二〇〇一年十一月
蟷螂は腹みせてをり夜の戸に
きっと見てこようと思い秋の旅
大雨の後三日月の磨かれて
秋の夜や五十数えて湯船の児
どの部屋も高く聞こえて虫しぐれ
二〇〇一年十月