次号に続く
あの人も名簿に無くて敗戦忌
街の日のあふれるばかり月の無き
毎年の儀式のやうに梅を干し
さぎ草の湿地に少しの流れあり
灯台の灯の交差して星月夜
二〇〇一年九月
じゅんさいの三つ四つ透けて塗りの椀
四方にゆれ八方に揺れて百日紅
梅雨晴れに水制限の解かれけり
薬採る薬館には腑分けの図
朝ごとの福あり笊の茄子胡瓜
二〇〇一年八月