冬菫少し言葉の過ぎにけり
掌の皮するすると冬りんご
厨ごと始める前の淑気かな
根菜は花形に抜き雑煮かな
白菜を水贅沢に洗ひけり
二〇〇一年一月
一人旅雁木通りを歩きけり
亡父に似し羅漢やさしき秋の寺
雲重き直江津の海冬めきて
最後には校歌になりて紅葉宿
紅葉狩り膳の敷紙に素十の句
二〇〇〇年十二月