しぐるるや紺の衣の僧に会ひ
冬木立門に出るまで十歩ほど
歌かるた母は読み手にいつも居し
あらためて開く名句の初暦
川隔て向かいの寺の除夜の鐘
二〇〇〇年一月
木枯らしや献花の中をホ|ン鳴り
幼子の散歩いつもの冬帽子
枯れ池に水増えてきて鴨あそび
ベビ|カ|角二つ折れ小六月
紅葉散る庭掃きてより日の差しぬ
一九九九年十二月