梅干の南こう梅の粒揃い
水注ぐ植木の鉢に銀やんま
葛花と分る香の坂を過ぎ
夕歩き稲の匂いの風をうけ
初蝉の夕暮れに雨つよくなり
一九九九年九月
旅宿のお品書添う夏料理
羅の母に逢いたりまどろみて
重なりし緑の中に百日紅
やんわりと子猫銜えて隙のなき
一九九九年八月