紫陽花の雨に呼応し紅薄き
狂言の附子見し夜の初蛍
碑に秀句の並ぶ牡丹寺
蓮如堂清水ゆたかにあふれおり
東屋に人の声して花菖蒲
一九九九年七月
駅舎の灯遠くに見えて夜の蛙
せせらぎを青葉の中に無限庵
風呂の子をタオルで受けて春夕べ
枝ものにしゃがの花添え活けににけり
夏つばめ門灯のまだつけずあり
一九九九年六月