以後、2006年1月入院するまで(約14年間)足となって活用してくれたことが、少年にとって唯一の慰めである。
←自動車学校から受けた賞状

メカに弱い女性のこと、しかも、60才を超えており、教本の勉強に余念はなかった。
今更、こんな苦労をと愚痴もあったが、努力の甲斐あって、学科試験はいつも満点に近く、実習も順調で、40万円ほどで卒業した。
卒業まで歳の数ほど費用がかかると聞いていたので、ご褒美に当時としては値段のいいオプティ(120万円程)を買ってやった。

妻の自動車運転免許
1992年12月12日取得(シズ61才)

現役を引退し子供も成長し、老後はお互いに好きな趣味を楽しむのがお互いの道と考え、妻が趣味の俳句等に通うにしても,山間の団地、坂の上り下りは車が無ければ大変であり、もう一つの要素は、少年は買い物に付き合わされるのも御免だという意識があったことは否めない。
1992年、妻61才の時、反対を押し切って、内緒で自動車学校の入学手続きをとってきた。
それ以前にも、再三再四、車の免許をとることを勧めたが、首を縦に振らなかった。
ある日、少年は入校費用を納めればいやおう無しに行くだろうと思い、自動車学校に赴いた。
そのとき、校庭に佇み教習車を見ている初老の男性がいたので近寄り話しかけたところ、その男性は
「今,癌に侵されており、運転中意識が朦朧となることもあり、卒業の見込みがないが、若いときからの夢で通っている」。
それ以上側にいるのも耐え難く直ぐに窓口に行き入学金を納め帰宅、妻に納得して貰った。