勇敢だった同僚

ここで、私事で申し訳ないが、常に私の脳裏から消えることの無い場面がある。

小型巡視船「もがみ」に乗船勤務中、外洋で荒天時の海難救助行動。

「小型鋼船が沖合の外洋で荒天のため荷崩れし、船体が傾斜浸水沈没の恐れありという海難情報で出動した。

風浪絶する海上、該船は傾き沈没の危機にあった。

本船からモヤイ銃を発射、導索をとり船間距離を保ち、ゴムボートが投下された、ボートは木の葉のように揺れ水を被っていた。

このボートに最初に飛び込んで行ったのは、同僚の「西村 徹」だった。

彼は、徹ちゃん と皆から親しまれていた、兄貴の後に続けと、日頃可愛がられていた部下が2人ボートに飛び込み、荒海の中、導索を伝わって行き、該船から乗組員を救出したものである」。

彼は40才代のとき、病で亡くなっている。

勇敢だった彼のあの場面を想うとき、私の現役時代を総て覆い尽くし、他は霞んでしまう。